大晦日。早い。あっという間だ。
あと52分ほどで今年が終わるなんて。
でも、何だかあっっという間に過ぎたような気もするし、相当に長かったような気もする。
時間の歪みを生じさせたのはやはりコロナだった気がする。
大晦日になって、ふと思い出したのだが。
3年ほど前の大晦日、私は交番で呆然と泣いていた。
当時の夫が酒に酔い、泥酔した果てに暴れて、危害を加えてこようとしたのだった。
とにかく逃げる、逃げる、と、こども二人を連れて走った。警察署では、とても誠実に対応していただいて、ホントにホントにありがたかった。絶対助ける、大丈夫、と。
けれど、警察署を出たあと、紅白をラジオで聴きながら、3時間以上かけて大雪の中を実家に帰ったのは、ひどく惨めな思い出だ。
そこからどうにか数年かけて這い出して、今三人で幸せに暮らしているというのは、何とありがたいことだろう。
長男が流して見ていたYouTubeから吹奏楽の宝島という曲が流れていて、聴いたら泣けた。
吹奏楽の曲って、希望がわく感じで好きだ。
そこでしみじみ思った。
紅白を暖かい部屋で見ている。
そばを適当に作って息子と食べている。
うとうとしている人もいる。
幸せだ。
良いこともあれば悪いこともある。
時間が経って、少し昇華できる気持ちもある。
今コロナ禍にいてつらい部分もあるけれど、乗り越えた先でまた同じように、幸せをかみしめている未来の自分がいますように。
一歩ずつ何とか先に進めますように。