一昨日。
仕事で盛岡近郊へ行っていた。
朝は薄日も射していたのだが…
昼食の少し前から、外の景色が一変。
雪がどんどんどんどん降り出し、あっという間に白い領域を拡大していった。
地面と平行に吹き付ける雪。
ライトをつけて走る車。
全く止む気配がない雪。
仕事は当然真面目にやっていたけれど、帰り道の憂鬱さでどんどん暗澹とした気持ちになった。
岩手は広い。
端から端まで行くには、天気次第では6時間では足りないかもしれない。
猛吹雪のなか、県の北端南端から人を呼ぶ意味を、どうしても理解できなくて、心苦しい。
来てもらって、有意義な時間が過ごせるならまだ良い。会う意味や必然性があるなら仕方ない。
だけれど、準備も適当、中身もスカスカ、とりあえず、ってだけな会議とかイベントとかだと、心底腹立たしくなる。呼ぶ側でも行く側でも。
「とりあえず置きにいく」
「これまではこうだった」
「新しいことをするのはお金もかかるし考えるのも面倒くさい」
…息をするようにそんなことばかり言う大人が多くて悲しい。
そしてどうしても超えられない壁、性別の壁にもぶち当たる。
帰るとき、雪は止んでいた。
膝下まで雪が積もるのをかき分けて駐車場へ行き、すっかり埋まった車をマフラー周辺から掘り出しながら、いつか私は、慣例にとらわれない、性別で人を差別も区別もしない先輩になれるだろうか、いやなってやるー!と、思った。
子どもたちの居場所や自宅までの道のりはおそろしく恐怖だったが、無事に休みにたどり着けたから、良かった。