私は猫が好きだ。
しかし、猫アレルギーでもある。
その昔、貧乏な学生だった頃に居候させてもらった家には、猫が2匹いた。
ありがたいことに、滅多によそ者に心を開かないというその猫たちが、初日から私の膝の上でゴロゴロ喉を鳴らしてくれて、心の中ではかわいさに悶絶したのだけれど…
くしゃみが…目のかゆみが…(*p´д`q)゜。
もふもふしたい!
しかしかゆい!
それを繰り返す居候の日々だった。
…
さて、実家にも、老猫が今いる。
10年以上前に、商店街の片隅に捨てられていた生まれたばかりの猫のうち、妹が唯一生き残っていた子猫を助けてきた。
私はその時既に実家を出ていたので、私にはまるで懐かなかった。行く度にストッキングをビッリビリにされるので、遠くから眺めていた。
その猫について、色んなもめ事から派生して、今後誰が引き取るのか、少し前までかなりもめていた。
結果的に妹が嫁ぎ先に連れていくことにしたのだが……。
それにしても、その過程で、猫が嫌いな親戚からは「保健所にやればいいじゃん、どうせ長くないでしょ?どこで寿命迎えたって同じでしょ?」と言われたこともあったようで。
命は命。
猫だろうが人だろうが、出会ったその命は大切にしたいと思うのは、きれいごとすぎるのだろうか。
ペットを飼うなら最後まで責任を持つのは、少なくとも大切な飼い主の役目だとは思う。