昨夜は不思議な夢を見た。
珍しく、はっきり全てを覚えていた。
夢の中の私は、転職のオファーを受けていた。
そして、色々話を聞いて質問してを繰り返して、その話を受けた。
相手方とご挨拶をして、何だかワクワクして、帰宅して、子供たちと過ごしていた。
そして、ふと気付くと、私は新しい職場に向かっていた。
ちょっとワクワク、ちょっと不安、というリアルな気持ちも夢なのにしっかり感じた。
でも、何だか、行き先間違えているような‥‥?
そうか、これは、夢だ!
現実の私は違う会社に行くんだ!
と思っていたら、家のソファーの上で目が覚めた。
テーブルには、転職先の書類があり、さっきのは夢だけど転職は本当なんだなぁ、嬉しいな、夢じゃないんだなとぼんやり思った。
でも、眠いし、また寝よう‥‥‥と、今度はベッドへ移動して眠った。
‥‥‥そうして、次に目が覚めたのは目覚ましの音に気づいた時だった。
いつもの朝で、今までどおりの仕事へ行く、いつもの毎日だった。
ややこしい話だけれど、私は夢の中でさらに夢を見ていたのだった。
こんなことあるんだな‥‥‥
もしかして、私は転職したいのかもしれない。
今の仕事、好きだから、そんな風に思うのは意外だ。
でも、怖いと思っているのも、事実だ。
明らかに自己の利益だけを追求している人が身近に来てしまった。
顧客のため、と大義名分を突きつけながら、自分の評価だけのために動いている。
私が対応していたお客さんにはすれ違いざまに舌打ちをして、お金になりそうな相手には猫なで声を出す。
そんな姿を見るのが、実は悲しいと思っている。力が足りなくて止めきれない自分が悔しいとも思っている。
今の私にできることなんて少ないけれど、目の前の小さい信頼を積み重ねる、それだけ。
シングルマザーの転職なんて、欲張りだから、目先の小さい幸せに、心のピントを合わせる。
見たくないものは、見ないふり。