いただきものの、パイナップルのフルーツサンドイッチ。
パイナップルの甘酸っぱさ、クリームの甘さの具合、パンがそれをつなぐさりげない旨さで、絶妙、絶品だった。
退職する人からもらったものなのが悲しいけれど。
言いたいことが口の中、頭の中、心の中、色々あるのに、出したら、辛い気持ちが形を帯びて、ブーメランのようになって自分に刺さりそうで、ここしばらく、当たり障りないこと以外は何も話さない私だった。
月曜日、出勤していつもの職員通用口と違う、来客用の入り口を通る日があった。
そこで何気なく見たら、去年は大切にお世話されて生き生きしていた観葉植物が、すっかり枯れて、1枚だけ葉が踏ん張っていた。
法律の間をかいくぐって悪行三昧の訳分からない人のせいで、会社が腐っていきつつあるのをしっかり示していた。
水やりをする人がいなくなり、手入れされなくなったその植物。
来客からはどう映るのか。
受付を管轄する上司へ、受付の観葉植物が枯れていますよ、と言ったら、それが?風景の一つなんだ、面倒だしほっとけばいい。と問われた。
お客さんから見て、一番先に目に入るところで植物が枯れている、最低限の掃除が行き届いていない、という会社と、付き合いたいと思えるでしょうか?と、珍しく食い下がってしまった。
そして、余計なことを言いました、と去り、怒られるかと思ったら何もなかった。
そうしたら、「お客さん」というキーワードに思うところがあったのか、翌日には撤去されていた。
ゴミ捨て場にあったその鉢をよくよく見たら、小さい芽はあったので、許可を得てもらい受けることにした。
復活できるか、手遅れか。
分からないけれど、最近植物に助けられている私なので、やれるだけ、やってみる。