遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

信じるか信じないかはさておき

祖母の火葬やお葬式があった日の前の晩、ちょっとだけ不思議なことがあったので、書き残しておこうと思う。


別な街に住む私たち一家は火葬やお葬式には行くことが出来ない、ということが決まり、モヤッとしつつも、仕方ないと受け入れ、いつも通りに就寝したその夜。


何故かなかなか寝付けなくて、子どもたちが寝た後、1人でベッドの隅でYouTubeを見ていた。

そのまま私はどうやらウトウトしたらしい。

ふいに目覚めたら午前1時頃だった。


水を飲もうと階下へ向かおうと寝室のドアを開けたら、階段の灯りが点いていた。

また子どもたちのどちらかが消し忘れたに違いない、勿体ないなーと思いつつ、用事を済ませて電気を消してまた布団に入った。


その1時間後。

またぼんやりと目が覚めてしまった。

そして、寝室のドアの隙間から灯りがもれていることに気付いて、ちょっと驚いてしまった。

また電気が点いている?!
私、消し忘れたのだろうか…子どもたちのこと責められない…(-_-;)と思いつつ、一方で少し不安だったので、また階下へ行き、玄関の鍵もあらゆる部屋の鍵もしっかり施錠されているのを確認した。

やはり問題は無かったので安心して、寝室に戻ろうとしたら…

玄関の外の灯りがパッと点いた。
外の灯りは、人が近づくと自動で点灯して、気配が消えてしばらく経つと消えるようになっている。

新聞屋さんにしては早い。
そうっと覗いたが、人は誰もいない。

雪が降っていたが、足跡もない。
もしかしたら猫かもしれない。
秋口にツキノワグマが出たから、獣の類の可能性もある。


玄関はしばらく電気が消えなかった。
インターホンのカメラでも、カーテン越しでも、確実に誰もいないのに。


全くもって根拠はないが、私はそれらを、祖母だったのかな、と、勝手に思うことにした。そう整理すれば怖くないと思ったから。

怠惰と偶然の重なったしょうもない夜の出来事だった可能性もかなりあるけれど。


会いに行けなくてごめんね。会いに行けたタイミングを逃してごめんね。新しい家に招きたかったよ、と、やや眠い頭で思いながら、実家の祖母の棺があるであろう部屋を思った。


結局眠れなくてYouTubeをイヤホンから流しながら、明るくなるまでぼんやり過ごした。

その寝不足が祟ったのかちょっと翌日は体調不良だった。

結局何だか訳分からなかったが、そういうこともあるさ、と、思うことにした。