ここ数日、夕方になると渡り鳥の群れが一斉に北を目指して飛び立って行く。
V字のフォーメーションを、先頭を変えながら、きれいに崩さず飛んでいく。
もうすぐ春だなぁ、と思いながらそれを見送る。
職場では今週人事異動の発表がある。
良い方に変わってほしいが、まるでどこかの国のように、何でも言うことを肯定する側近を重用し、苦言を呈す人を左遷しようとする動きがある。
誰かを貶めたり駒にしたりして伸し上がって行くのは、1つの手段で処世術ではあるのだろうが、果たしてそうして上り詰めた先は、何が残るのだろうか。
むなしさしか残らない、ということにも気づけないのは、愚かだし可哀想だ。
V字になって飛ぶ渡り鳥は、疲れて遅れを取っている鳥を先頭にするらしい。
そうやって、お互いを見て尊重しあって、たまにケンカやもめ事があっても、最後は笑えるような空間に身を置いていたい。
さあ、今日も深呼吸して頑張ろう。