昨日の仕事の昼休み目前、お茶をいれて紙コップに入れて、紙の取っ手を持ったら、不良品だったのか、取っ手が取れて、熱いお茶をばしゃーっとこぼした。
うわーやってしまった…と思ったときには手遅れで、右手の甲にお茶がかかった。
地味に熱かったが冷やすのもそこそこに片付けていたら、昼間の大事件の一報が入ってきた。
これまで、元首相の安倍さんを、特別強く支持していたわけでも、逆に毛嫌いしていたわけでもなかった。
でも、でも。
誰かが痛い思い辛い思い悲しい思いをする様子は、やっぱり見ていて心が痛くて、悲しくて、泣きたくなる思いだった。
私がお茶をこぼしてしまったその頃は、まだそんな事件が起きるなんて思っていなかった。
まさか、こぼしたお茶を拭き終わり、片付け終わったその短い間に、そんな驚くようなことが起きたあとだったなんて、本当に、言葉が出てこない。
夕方近くになり、やけどした右手の甲には小さな水ぶくれが出来ていた。冷やすのが甘かったようだ。
夜になり、水ぶくれは少し潰れてしまっていた。
ガーゼで手当てしたから、じきに治っていくだろう。
こんな風に傷が出来て、治そうと体が頑張って、少しずつ少しずつ傷が癒えていくのは、生きているからこそなんだな、と改めて思った。
何気なく暮らしていると、明日が当たり前に来る気がするが、意外にも明日はまだ未確定事項というか、当たり前に来るものではないかもしれない、と、突然の元首相の訃報に接して、心の底から思わずにはいられなかった。
ご家族やご友人、身近な方々の悲しさ苦しさの計り知れなさを思うと心が痛む。
心からのご冥福をお祈りして手を合わせることしか出来ないけれど、強く強く、そうせずにはいられない。