6月末で季節外れの人事異動があった。
ここ最近の予感は的中し、役職が上の人たちが一部入れ替わるらしい。
正直なところ、安堵した。
ここ2年ほど、昭和かよと言いたくなるような悪辣な事態が次々に起きていたのだ。
残業したのにタイムカードを無理矢理書きかえさせられた人がいた。
給料減らすぞと言われた人もいた。
職場の部下に「お前は舎弟!逆らうな」と言うのも聞きたくなかった。
どんどん人がやめていくのも、悲しくてたまらなかった。
もっと悪いことを悪いって言えば良いのに、と思って行動してみたら、「あなたまでやめては困る、今は出る杭になって打たれるな」と止められた。
とにかく嵐が過ぎるのを待つという全体のスタンスにやきもきしていた。
単なる終わりではなく、きつい因果応報を願う自分は、性格が悪いのかな?と悩む。
でも、苦しむ人を見るのは、やはりひたすらに辛かったから、全くのお咎めなし、というのは、やるせない気持ちだ。
そのあたりは、これから決まるかもしれないらしい。
「かもしれない」、か。望み薄だ。
この余波で、まだ人がやめていく。
よく話をしていた同僚も、ついにやめていく。
引き留めるのは気の毒だけど、寂しいという気持ちは伝えた。
まだまだひよっこな私だけれど、上に立つ人、2番手が合う人、縁の下の力持ちな人…それぞれの適性があって、それを見極めてリーダーになるべきは誰かを決めてほしい。
年齢や年数、出身地、うわべの実績、仲良し度合いを見たって…結局は頓挫して今回のようになってしまうのだから。
これは今真っ最中の選挙にも言えることなのだが。
それにしても、小さな会社の大きな流れを止めることが出来なかった悔しさが残った。
明日からまた始まり。
今が底。これからもっと、良くなりますように。