遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

生きているということ

37回目の誕生日は、もうすぐ終わりになろうとしている。


足の痛みが悪化してしまい、ふと見たら腫れ上がり内出血の範囲も増え、固定する装具で肌が荒れた傷もむき出しになっていた。

さすがに辛く、痛み止めを飲んだ。

何故かやたらにふくらはぎが攣る。

痛い足をかばっているからなのだと思う。


こんな状況でも家事も仕事も待ってくれない。

痛みやタスクに追われることへのしんどさと、それでも自身を求められることへのありがたさと、色んな気持ちを噛みしめる誕生日になった。

これもまた、人生。

また明日からも命が続く限り頑張るのみ、だ。





仕事…来月からは新人さんが入社してくるので、どうやって仕事を教えていこうか、昼間はあれこれ悩んでいた。

これまで他の人の部下であるパートさんのことを、先輩として色々と指導してきたことはあるが、今回は、明確に、自分の後輩、部下という立場になる人が来る。


これまでの経歴とか、得意なことを文字情報では把握したが、人柄や実際のスキルなどはこれから会って知っていくことになる。


その人に合わせつつ、でも、その人がやりがいを感じられるように、本人のスキルにプラスアルファした仕事を託せるように、色々考える。

もしかしたらウザったいかもしれない。
単調な、ネットスラング的に言えばお刺身にタンポポを乗せるような流れ作業な仕事が良いなら、分岐点やミッションが多い仕事は辛いかもしれない。

転職やお休み期間を繰り返している人だとの話もあったから。嫌なら辞めてしまうのかな。

でも、すぐに辞められてしまったとしても、何か役に立つ時間を、ほんの少しだけでも過ごせたら。


そう思う。


結局、息子のこと、スポ少のこと、仕事のこと…などなど、自分より誰かを心地よくさせたいと思案している誕生日。


でもこれからはそれだけじゃなくて、私のことも、たくさん大切にする。
これも37歳の目標にしよう、と思った。

若者のすべて


この季節にぴったりの曲だ。


快晴の朝。

痛む足。紫色の内出血と腫れはまだまだ残る。

しかし、息子がロードレース大会に出るというので、朝起きて連れて行った。

気持ちいい空、心地良い風。

この前までの肌にしっとりしたガツンと来る暑さが嘘みたいに、サラサラと肌をすべる風に、ずっと吹かれていたいような気がした。

息子は、初めての1.5キロの長距離走が苦しかったようだが、どうにかやり遂げていた。

終わったあとの豚汁が最高に美味しかったらしい。


息子、もっと広く言えば若者たちが、別に強制されているわけでもない物事に果敢に挑んで、自分なりに何かを学んでいくということは、素敵なことだと、思う。

それらを度々通り抜けて夏が過ぎて秋が来て冬になり春が来てを繰り返し、成長していくのを眺める親の立場もまた、楽しいものだ。

その何倍も日頃面倒がつきまとうのは本音だけれど。

産後うつや次男の発達障害など、様々壁に当たり通り抜けたりやり過ごしたりして、この境地を少しだけ感じられるようになった今があること、ありがたいと思う。


そうして立つ私もまた、子どもから大人になるまでの今までに色んな学びを通り抜けて、それを誰かが見守ってくれていたから、私が私であるのだ。

逃げようと思えば逃げられることも、ぶつかって来たからこその今。


そして私は明日、また1つ歳を取る。

36歳最後の日、息子を家に送り届けたあと、美容院で髪を染めながら、そんなことを考える。

親の心と子の鈍さ

昨日息子と作ったお弁当。

子どもたちはそれぞれに喜んで持って学校へ行った。


特にも長男が料理にハマっていて、積極的に作りたがる。
時間の余裕が無いときは内心ため息をつきたくなるが、出来ることならゆっくり色んなことを教えてやりたい。

余裕と親心のせめぎあい、である。



まあ、そこの空気を読めというのは子どもにとっては難しいのかもしれないが、今は身動きがうまく取れない中で家事をしているので、予定外のことが加わると疲れてしまう。

ゆっくり、少しずつ覚えてもらえたらそれで良いから、時々母にも休息をもらえたら嬉しいのになと、思うのだ。

胃カメラドキドキ


とんぼのメガネも秋色メガネになってきた気がする。今朝は家の周りは15℃くらいだった。


昨夜は早目に夕食を済ませて、今朝は早目に家を出て、胃カメラ検査をしてきた。

足を引きずり引きずり、受付したら、看護師さんにも心配された。

1年に1度くらいしか会わないのに、看護師さんがいつもみんな優しくて嬉しい。

麻酔やら色んな薬を準備する間も、ずっとニコニコ楽しく話していて、検査は全然怖くなかった。

昨年と同じく、カメラが入る時にだけ少しオエッとなってしまったが、あとはちっとも辛くなかった。

食道のポリープは相変わらずあったし、胃のポリープも大小さまざま4つくらいは目で見て分かった。

でも、どれも悪性になり得ないとのことで、とても安心した。

体のことをきちんと知るというのは大切なことだ。自分は何に強くて、何に弱いのか。

来月の人間ドックも、ある意味では楽しみだ。

今回の胃カメラで上位互換していることでバリウムを飲まなくて良くなるので、飲むと具合が悪くなる私にとってはありがたい。


ドキドキしたけれど、何となくいい一日になった。


麻酔のせいか、とても眠いので、こんな風に夜ふかしせず早く眠らなくては。

これぞ、ケガの功名

骨折と診断された昨日は、家で安静に過ごした。ゲリラ豪雨にひたすら怯えた時間帯もあったが、基本的にはゆっくり出来た。


そして今日は通常出勤。

片足はサンダルで。

ギブスのような装具をしているとストッキングが履けないので、レギンスに制服を着た。

そうして足を引きずりながら出社したら、たくさんの人に「?!?!大丈夫?!?!」と声をかけてもらえた。

更衣室で会った後輩に事情を話したら、その1時間後くらいには彼女の部署の中で広まり、なんやかんやで社長の耳にも入ったらしい。

私の席に、突如社長が来て、「聞いたよまーさん、大丈夫なの??!」と声をかけられた。

最終的に「無理しないんだよ!色んな人頼って使ってさ!」と、ひたすら励ましてくれた後、社長室へと帰っていった。


私なんぞ、日頃は存在薄めな単なる一社員なのだが…予想外に案じていただいたのが、嬉しかった。


そして2時間後。

今度は副社長が来て、「まーちゃん骨折ったって?冷やかしにきたよー」と声をかけに来た。


昔骨折した時、無理したら骨が曲がった、だから今は安静だぞっ!お母さんファイトだぞ!というアドバイスと励ましをもらった。



さらに少し後、偶然来社していた仕事の取引先の人と、隣の部署の上司が来て、骨折してても仕事は頼りたいから、無理なくよろしく〜!と軽い感じで励ましてくれた。




さらにさらに、いつも軽口をたたきあう相方の同僚が、今日来たヤクルトレディさんから「一番カルシウム強めのをください」と、冒頭の写真の飲み物を買ってご馳走してくれた。


…なんと…


私、意外と色んな人に目をかけてもらい、声をかけてもらい、助けてもらっているんだなぁ、心配してもらえて、ありがたいなぁと、怪我をきっかけに感じることが出来て、嬉しく思えた。

何やかんやで15年近く勤めている職場、私なぞ必要ない、と卑下しがちだったが、少しは、自身への自信を持ってもいいのかも、と、少しだけ己を褒め、ねぎらうことが出来た。

これぞまさに、ケガの功名、なのかもしれない。

代償の痛みが、まあまあ強いのが難点だ。

学ぶ、朽ちる、そして痛み

昨日の午後、息子に虫取りに連れて行けと頼まれ、疲れている中を渋々連れて行った。

初めて行った公園だったのだが、手入れが隅々まで行き届いているわけではないようだった。

草は刈られ、遊具だけはしっかり手入れされていたが、片隅に捨て置かれた、かつてはベンチだったと思しき木の塊が切なかった。

こういう朽ち木に昆虫がいるのでは、と息子は血眼で探していたが、そう簡単には見つからないものだ。人生など、そんなもの。


息子が「虫取りに連れて行って」と頼む態度が悪く、人にものをお願いする態度としてそれは良くない、と注意した。しかし、彼はろくに聞き入れず、不貞腐れてしまった。

その後、夕方の剣道の稽古で、先生に何か教えてほしくてお願いに行った時に、「人にものを頼むときの態度がそれだと、誰も何も引き受けたいとは思わないぞ」と怖い顔で注意されていた。

いつも、相手に目線を合わせなさい、伝わるようにはっきり話しなさい、ものは両手で手渡ししなさい、と私に叱られているのを、その先生もいつも横目で見ていたから、合わせてくれたのだろう。

大人になった頃に、何かを思い出してくれればいいのだが。
何も得られないまま朽ちていくのは、せっかくの人生がもったいない。


話は変わるが、昨日怪我した足の痛みがひどい中にそこそこ強い地震まであり、昨夜は落ち着かなかった。

検査してみたら、何と足の甲をわずかに骨折していることが判明。

生まれて初めての骨折。
痛いはずだ。そして腫れ上がったわけだ。

紫に染まった右足を持て余しつつ、明日からは少し通常運転できるように頑張らなくては。

…あ。
金曜日、胃カメラ検査だった。


まだ落ち着かない日は続く。


痛みに耐えて、頑張る。

パニックで号泣

唐辛子の醤油漬を作った。

この唐辛子が思いのほか辛くて、きんぴらごぼうに爪の先ほど入れたら超激辛きんぴらとなった。破壊力すごい。


この三連休。

申し込んでいたダイエット企画が始まり、あの手この手以前より徹底管理をして、ストレッチや食事など色々試みた結果、前日比700グラム減。

これからもっと頑張るぞと気合が入った矢先に悲劇が起きた。


剣道の稽古の片付けのとき、暗闇で階段があと1段あることに気づかず足を踏み外して、右足を捻ってしまった。

ああ、これでせっかく契約して始まったダイエット企画、達成できないかもしれない。

足がどんどん駄目になるかもしれない。


…どんどん紫になる右足に焦りつつも、他のお母さんに「でしゃばり」とか、「構ってちゃん」みたいに、何か後で悪口を言われるのが嫌で、必死で耐えた。
どんなことにも文句を言いたい人は、一定数いるのである。


仕方ないから、耐えて帰宅。


帰宅したら気が抜け、おそるおそる靴下を抜いでみると…

めちゃくちゃ腫れている。

慌ててしまい、気が置けない友人や同僚へ電話し、そのどれもでわんわん声を上げて泣いてしまったのだった。


今思うと恥ずかしい。


パニックにならず、ゆっくり考えなければ。

お母さん、なんだもの。