昨日は、明け方までみた夢の残像が、仕事をしていてもチラチラと思い出される1日だった。
何故か公民館で知人や子どもたちと寝ていた。
あれはどこだったっけ…?と思い出そうとしても思い出せなかった。
夢の話を誰かにしても、なかなかその感覚を100%伝えることはできないけれど、とにかく鮮明に、薄暗い公民館で誰かとせんべい布団を敷いて、今夜は帰れないの、だから我慢するのよ、と言っているのだけが心に残った。
寝る前に、高山なおみさんの本を読んでいたからかもしれない。
彼女の文章は独特だなぁと、いつも思う。
フワフワしているような、どこか懐かしいような、心の底で共感するような。
そして食べものの描写が、とても好きだ。
そのフワフワ感の中で眠ったから、不思議な夢を見たのかもしれない。
その夢がきっかけで、とある知人とのことを久々に思い出した。
初めて会ったときよりも、年々周囲にものすごく攻撃的になってしまい、こちらからいつの間にか疎遠になってしまったその人。
その人との縁がとうとう途切れる少し前の頃、その人がニコニコして茶封筒をくれた。
中には、書道で使う半紙のような紙で作られた、小さな人の形が入っていた。そして、何かの手順が。
「どうしても嫌いな人のことを思い浮かべて、中の手順に沿ってお願いすると、その人に報いがくるのよ!あなたもぜひ!一緒に!」と。
私は、それは要りませんと良く見ずにそのまま返してしまったから、あれはどこから来た、何だったのかは分からない。
だけど、私は、怖かった。
不思議な力?に頼ってまで、誰かに何かをしたいと思ったことがなかったから。
自分の力で自分のことを良くしていく方が、私は良いなと思ったから。それはきれい事だと言われたけれど、そうありたいなと思ったから。
…夕べの夢の中では、その人は優しかった初めの頃のままだった。
そう言えば、そんなこともあったなぁ、と、いきなり記憶に蘇ってきた。
そんな色々を思い出した、不思議な夢だった。