昨日の天気、最悪。
朝は全然苦ではない道だったのに、夜帰るときは、25センチくらい積もった駐車場から車を掘り出してから出発。
その頃から、空から降るものが、雪から雨に変わり、どしゃ降りの中を運転した。
これが最悪だった。
圧雪の雪道に雨水がかかり、信号待ちしているだけでも車が滑っていく。
昔のCMで「濡れた氷は滑る」と織田裕二が言っていたがまさにそのとおりだった。
いつもなら15分ちょっとの運転なのだが、昨日は1時間以上かかった。
あまりの恐怖に、度々コンビニやお店に入り呼吸を整えた。
60キロ以上出せる道路なのに、30キロですらスリップしていく。
どちらに車が進むか分からないという感覚は、年に1度くらいは遭遇するのだが、何度経験してもやはり怖くて、終わりが来ないのではないかと思えた。
そんな中でも、ある程度のスピードを出したい車はいて、苛立つのかどんどん飛ばしていく。
数台後ろから車線変更した車がスリップしてこちらの車の前に突如斜めに入り込んできた。
ああ、もうダメだぶつかる、と思ったが、こちらは20キロくらいしか出ていなかったことが幸いして、少し手前で何とかとまれた。
後ろの車が車間をあけていなければ、追突されたのではないかと思う。
とにかく地獄の1時間だった。
そうして今朝。
その道路の水がすっかり凍りついた。
昨日よりはマシだったがやはり滑る道をまた出勤しようと走り出したのだが…
突如太陽が暗い雲に隠れて、一気に猛吹雪になった。
何も見えない。滑る。
ライトを点けても乱反射して、見えない。
一気に頭の中はパニックになり、呼吸が苦しい。
とっさに見えた黄緑色の灯りを頼りにコンビニに入って一度待避したが、怖さから呼吸は速くなるし、手足はしびれてくる。
…この感覚は、過呼吸。
産後うつがもっとひどかった頃、一度これで出先で倒れてしまい、病院へ担ぎ込まれたことを思い出した。
その後度々発作みたいになっていた時期があったが、ここしばらくはかなり落ち着いていた。
弱いぞ私、これっぽっちで休むな、出勤しなきゃという気持ちと、もう一歩も動けない、という気持ちが葛藤したが、過呼吸で路上で車を動かせなくなったら、それこそ立ち往生の原因になるので観念した。
少し呼吸を整えたあと、会社に電話して平謝りして、自宅へ引き返した。
上司は優しかったので泣けた。ひたすら謝って、半泣きで猛吹雪の中を運転した。
雨、雷だけじゃなく、雪もダメになったのか。私は。
ここまで心のバランスを崩したのは、かなり久しぶりだった。
弱い自分が復活してきて、とにかく自己嫌悪だったが、何も考えたくなくなり、過呼吸からくる震えも治りきっていなかったので、何もかも投げ出して2時間ほど、寝た。
とにかく疲れた。
今日は何とか乗り切れたが、まだ雪は止まない。
雪が解けるまで家に居るわけにもいかないので、だましだまし、頑張らないと。
一度バランスを崩すと、しばらく心が豆腐より脆くなるので、慎重に、でも、強くならないと。