遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

ないなら作れば良いじゃない

今週のお題「わたしの実家」


このお題はスルーしようか迷ったが、やっぱり書く。

実家。
岩手県の某豪雪地帯に近い町。
両親ともそれぞれ別な豪雪地帯の出身なので、冬の帰省は命がけな年があったり、5月の連休まで雪があったり、年によって様々だが、必ず雪が思い浮かぶ。


まず父方の実家は、もうかれこれ25年以上帰っていない。
両親が離婚したからだ。
私たち兄弟の親権で揉めた両家のいさかいに巻き込まれて、度々連れ去られたり連れ戻されたりした。
今もGoogleマップで見る限り、当時のままあるみたいだが。


次に母方の実家は、一昨年を最後に帰っていない。
祖父が亡くなったあと、相続などのゴタゴタでいつもぴりついていて、私の子どもたちにそういう様子をどうしても見せたくなくて、足が向かなくなった。
今のところ、コロナ禍を気にして、という建前にはなっているし、実際にそうなのだが、この先帰りたいか、というとちょっと返答に困る。


そんなこんなが続いて、私自身が帰る確固たる場所が欲しかった。
子どもたちがこの先帰るのに迷わない居場所も作りたかった。

だから、去年家を建てた。
住み始めてすぐは、帰る家があるというのはこんなにも落ち着くのか、と、不思議な気持ちになったものだ。


無いなら作れば良いじゃない、という、マリーアントワネット方式をした自分自身の勢いと決断力を、何年か先に、間違っていなかった、と思えたらいいな、と思う。