遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

寝込んだ日に聴くジェットストリーム

土曜日。やっとほぼ復活。
声だけ変なのは変わらないが、喉の痛さもなくなったので、あとは少しずつ。


ただでさえ短い2月が1週間溶けてなくなった感じだけれど、まぁ、仕方ない。
外は少し春に近づいていてくれただろうか。

長男はあと少し。次男は完全復活。
本当に良かった。


…この寝込んでいる間、全く彼に会えなかった。敢えて会わなかった、とも言う。うつしたくなかったから。そしてまだしばらくは会わない。


熱でフラフラで不安で寂しかったから、「具合悪くて寂しいから時々ラインしてくれたら嬉しい」と伝えてはみたものの、特に向こうからは何も来なかった。
結局こちらから連絡をして、ある程度でこちらから切り上げた。

多分、逆に具合が悪いだろうからと気を遣ってくれたのだとは思う。

未だに私を下の名前で呼ばない、そして敬語を崩さないように、彼は自身の方針を無理して崩すことはしない人なんだと思う。

それでも良いが、寝込んでいる時の心には少しだけ、寂しくて悲しかった。少しくらい心配してほしいな、思い出してほしいな、と。

面倒なんでしょう?名前を呼んでくれないのも、いつ終わっても良いように保険をかけているのでしょう?一人のほうが、実は楽なんでしょう?


………。


…いけない、いけない。
こういうときのネガティブからくる衝動や感情がろくな結果を生まないのは、これまでの経験で思い知っている。
彼がそう言ったわけじゃない。勝手に脳内補完しても意味はない。

私は私の時間を大切にする。言い聞かせる。


気を取り直して、みんな寝静まった木曜の22:00、布団の中でradikoを起動して、タイムフリー機能を使って、久しぶりにジェットストリームを聴いた。眠れないまま24時になったらリアルタイムで聴こう、と思いながら。


福山雅治さんの声。
静かな音楽。
カーペンターズのCloseToYouのジャズアレンジなど、静かな洋楽に癒やされているうちに、悲しい気持ちは消えていた。

一人で寝室で聴く、特に体調が悪い日のジェットストリームは、添い寝してくれる子守歌みたいで、本当に好きだ。

中学生の頃から、眠れない夜、体調が悪い夜、幾度となく繰り返した、ココロの薬のような時間。
ラジオは私の友だちみたいなものだ。


考えすぎてもろくなことはない。
考えるのをやめて、音楽を聴く。




そんな時間の中で、アンミカさんが、旦那さんと会えない日に、脱ぎ捨てていったTシャツと一緒に寝るのよ、と話していたのをふいに思い出した。

彼が置いていったスウェット。そういえば体調悪くて洗濯が全て終わっていなかった。

おそるおそる畳んで入れておいたかごから持ち出して、抱っこして布団にまた潜り込んでみた。
彼が彼の自宅で使う柔軟剤の香りが微かに残っていた。うちの服とは違う香り。

アンミカさんが言う気持ち、少しわかった。
会えなくても近くに感じるとそれだけでも何だかホッとする。それが微かでも。
きっと五感の中で嗅覚が一番それを直球で訴えてくる気がする。



イヤホンからは、ザ・ウィスパーズのRock Steadyが流れていた。カッコよくて切なかった。
その夜以来、何度もリピートしている。