遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

書かさんない

すぐそばの雲から稲妻が見えるのに、その雲の切れ間から三日月が見えていた。

本当に不安定な空。

いつまで続くのだろう。

ここ最近岩手のあちこちに降る土砂降りの雨、カナダやハワイの山火事の真上に降ればいいのに、と思ってしまう。
世の中は上手く出来ているときと、上手くいかないときがあるものだ。



きっとこれが過ぎると、急に秋になる。

穏やかさが無い夏だ。
天気も全力投球すぎる。

全力なのはスポーツだけでよいのだ。


もうまもなく夏休みが終わるので、息子の自由研究でクラフトコーラを作った。

シナモンスティックを一本入れずに半分にすれば、もう少し飲みやすかったかなと思った。

スパイスの世界、奥が深い。


使いかけのスパイスにメモを貼ろうとペンで紙に字を書いたら、インクがなく、文字がかすれた。

「あらー、このペン、書かさんないわぁ」

…そう言いながら…「書かさんない」という表現は、そういえば方言らしい、と思い出した。

大学の頃、他県の人から、「ペンが書けないことを何かのせいにしている、他罰的な表現だね」「ザ、田舎って感じの響きだね」と言われたが、そもそもそこまで深く考えて使っていない。


当時、その後も度々「書かさんない」イジりをするその同級生に対して、「このほんずなす、田舎田舎へってらって、おめぇの地元も隣県の山奥だべじゃぁ…」と心の中で毒づいてしまっていた。

そして、その「ほんずなす」、も、うちの地元だけなのかな、と思う。



「書かさんない」…やはり岩手でしか通じないのだろうけれども…未だに、ごく、ごく当たり前に口にしてしまうフレーズである。



今週のお題「これって私の地元だけですか」