遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

控えめハイビスカス

黄色のハイビスカスが2ヶ月ぶりくらいに花をつけた。

虫にかなりやられてしまい、剪定して薬をやって、葉は復活していたが、花は咲いていなかったから、嬉しく思った。


赤い方のハイビスカスは、今が盛りと、毎日ポンポン花をつける。

去年とは、真逆だ。


昨日は、またもや夕立が叩きつける中を、息子の剣道の送迎で出かけた。

私は基本的に、稽古を見ている間は他の親と距離を取り、必要があれば話すが、それ以外は絡まない。
そんな私にも聞こえるくらい、その場にいない親の悪口を言い続ける人たちにも、一切混ざらない。聞いてほしいと来た時は聞くが、共感はしない。まずはひたすら聞くだけだ。


うちがいない時は、我が家のことを言われているに違いないが、そんなの知らない。
…知らないと切り捨てる一方で、足元を掬われないように、不用意なことは言わないようにしている。自衛は大事だ。


そんな風に心地よい練習環境を模索しているというのに、昨日は、息子が他の子や親に、「俺は普段の稽古以外にも色々やっている、だから上手いんだぜ」という、稽古量の多さでマウントを取ろうとした。

母の努力、雲散霧消。


それに加えて、自分勝手な練習態度が目に余ったので、ここ最近の中で一番であろう厳しさで叱った。

奢った人間はそれ以上上に行くことは出来ない。他人の気持ちも分からない。
自分に自信があるのは結構なことだが、それを他人にしつこく誇示するのは、時に相手を傷つける。他人の良いところは言っても良いが、悪いところをあげつらうなど言語道断。
礼儀を大切にする武道をやる資格などない。



声を荒げて叱っても、なお理解できず反抗してきた息子だったが、さらに怒りが頂点に達した私が、道場の父母会のグループラインに「今日限りでやめます。お世話になりました。」と入力して、本当に送信しようとしたその様子に、自分がしたことがいかにマズかったかを改めて悟ったようだった。


それでも私はイライラが収まらず、子どもたちから離れて、蒸し暑い外で素振りをしていた。


定期的に巨大な雷を落としても、理解できないうちの息子。
私の育て方のせいでそんな風なのかもしれないが、絶対諦めずに教えていく。


一度虫にやられて葉がズタズタになったハイビスカスが花を咲かせたように、失敗やスランプや、周りからの影響から、腐らず柔軟に這い上がれる人間になってほしいのだ。

母親は時には鬼にならないといけない。
父親代わりでもある私は、優しく諭すだけじゃ、子どものためにはならない。
怖いと言われようが、このスタンスは変えない。