仕事と子育て、というお題。
大変だったエピソードとか、今まさにすごくしんどいエピソードはすぐに浮かぶけれど、心温まる、となると少し悩む。
ただ、1つ確実に言えるのは、私が今こうして仕事しながら1人で子どもたちを育てることが出来るのは、間違いなく「先生」と呼ぶ関係各所の方々のおかげだ。
保育園、小学校、学童保育、さらにはかかりつけ医の「先生」も含めて…子どもたちにとってはもちろんのこと、私にとっても大きな支えになっている。
特に最近印象に残っているのは、やはりコロナウイルス関連だろうか。
3月に、突然小学校が休校になるとニュースで知ったとき、静かに、これはまずい…と思った。
仕事どうしよう…と。
ただでさえ、何となく男社会なうちの会社。
預け先がなくなるのは致命傷だ。
さらには我が家は稼ぎ手が私しかいない。
…最悪の事態をぐるぐる想定した。
そうして迎えた、お迎えの時間。
次男の保育園は、可能な人は自粛でお願いしたいけれど、無理な人は無理しないでというスタンスだった。
我が家は登園自粛は難しいので、なるべく定時であがります!と伝えた。そうしたら逆に先生方に励まされて、未曾有の事態への不安が少し和らいだ。
その後暗鬱な気持ちで学童保育へ息子を迎えに行くと、長男は何と最後の1人だった。
(我が家は割と最後の1人になりがちである。前も今も。)
そして、一緒に待っていた先生が、私を見るなりすぐにこう言った。
「ああ!おかえりなさいお母さん!待ってたよ!安心してね!明日は朝7時半から学童開けるからね!仕事行けるから、心配しなくていいからね!きっと悩んだだろうから早く伝えたくて!」
…もう、泣くかと思った。
そうやって、気にかけて、安心させたいと思ってもらえたことに涙が出そうだった。
けれど一方で、先生たち大変だろうな、と思った。
午後から仕事のはずが、朝早くからに急遽変更、しかも終わりが見えず当分ともなれば、きっとしんどかろう。
大丈夫ですか?皆さん大変ではないのですか?と聞いてみたけれど、
「大変なのはみーんな同じだよ!大丈夫!すごく大変なときは話し合って良い感じのやり方探しましょう!」
…と言われたので、何か協力できることがあればしますから!と伝え、帰路についた。
そして翌日。
朝子どもを学童と保育園へ託し、夕方迎えに行くと…
保育園の次男はいつも通りだった。まず一安心。
そして学童へ行った長男は、予想以上にご機嫌で帰宅した。
何をして過ごしていたのか聞いてみたところ、何と学童の先生たちだけではなく、小学校からも先生たちが代わる代わる来て遊んだり勉強したりしていたという。
時間帯によっては校長先生も来て話したり遊んだりしたよ、と言っていた。
いつもより先生とたくさん話が出来て、勉強だけじゃなく遊べて何だか楽しかった、もう学校がなくて会えないと思っていたから…と言っていた。
その後も休校が続いている間、学童保育と小学校の先生方の尽力で学童を開けていただいたおかげで、ほぼいつも通り仕事に行くことが出来た。
私も、極力残業にならないように仕事を調整して、なるべく早く迎えに行くよう努めた。
コロナ関連でブルーな気持ちになることも仕事上多々あったけれど、色んな先生に「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」と言われることで、ものすごくものすごくホッとした。
幸いにして、感染者が身近で出なかったので、学校も再開して、学童保育もいつも通りに戻れた。
ありがたいことだと思った。
改めて思うのは、私は「先生」方にはとても恵まれていて幸せだということだ。
実家は色々とあって当てに出来ず、家には父親がおらず、身近で子どもたちのことを託せる人はごくわずかなので、これまでずっと、1人で頑張らなくちゃと強く強く思ってきた。
けれど、自分が思っていたよりずっとずっと、子どもたちが日常生活を送る保育園や学校、学童保育そのものや、そこにいる先生方の存在は頼もしくてありがたい。
コロナ渦の中で、改めてそれを実感させられた。
立場が変われば賛否両論なところや、改善してほしいところも色々とあるのだろうけれど…
…少なくとも私は、子どもたちの成長や学力のことや生活のことを、色んな大人が本気で考えて、現状のリソースの中で最善を尽くそうとしてくれたというのが、とても嬉しくて、1人じゃないんだなぁ、良かったなぁとしみじみ思えた。
だからこそ、丸投げや甘えっぱなしじゃなくて、こちらからも逆に何か協力できることがあればしたいとも、前より強く思うようになった。
とはいえ。だ。
コロナのゴタゴタは…早く終わってほしい。
今回感じた色んな前向きな気持ちは、この先はぜひコロナとは関係ないところで生かしたい。
コロナ美談、みたいになるのはちょっと違う。
ホントにホントに終息を願ってやまない。
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