遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

息子の心のケア

書くのを迷ったのだけれど、ほとんど気持ちの整理がついたので、書いてみる。


結構前の話になるのだけれど、長男のつながりの知人が亡くなった。

…自ら命を絶ってしまったそうだ。

息子は、その人が「亡くなった」という事実だけを知っていて、私は詳しいことを知っていた。

しかも、私たちは偶然にも亡くなる数日前にその人を見かけたのだった。


だから、息子からは当然「ついこの前会ったのにどうして???」と聞かれた。

初めはぼかそうとしたけれど、いずれ分かることだと思い、言葉を選んで事実を伝えた。


そうしたら、考え込んでしまった。

「どうしてなのだろう」
「痛くなかったのだろうか」
「自分も突然明日死んでしまうのではないか」

想定の範囲内だったけれど、それでも、どう話してあげたらいいのか分からず、ただ気持ちを聞いて、受け止めるように努めた。


コロナのせいなの?と聞かれたが、私も理由までは分からなかった。
だけど、息子はニュースかなにかでコロナの影響から自殺する人が増えているかもしれないと聞いたらしく、「…コロナ、嫌いだ」とつぶやいていた。



小さな体と心には、ショックなニュースだったと思う。
私もショックだったから。


命を絶つほどに心のバランスを崩すか崩さないかは、ほんの少しの紙一重のところなんだと思う。




そんな中で私はとにかく自分の気持ちを子どもたちにストレートに言葉にして言い続けるようにした。今は大分時が経って落ち着いたけれど、それでもたまに似たようなことは言う。
…どのくらい気持ちが通じているかは分からないけれど。


「もしもこの先、どうしようもなく辛いことがあったら、とりあえず逃げなさい、まずはまっすぐ家に帰ってきなさい」
「どんなに周りが敵だらけだと思っても、母さんは絶対にお前の味方をする、少なくとも世界に1人は味方がいるのだと覚えておきなさい」
「どんなお金も宝も、母さんにとってはお前たちのかわりにはならないんだから、そのくらい大切なんだから」


…伝わるか分からないから結局くどくど言ってしまう。しつこい母だ。


でも、伝わらなくてもうざがられてもいいから、常に案じていることは、声に出して言い続けたいと思う。


それは実は、昔の私が欲しかったことでもあり、手に入らなかったことでもある。


私が欲しかった気持ちは、彼らに倍にして託していけたらいい。


これからも色んなことが起きるだろう。
でも、芯になる気持ちはあまり変わらないと思う。