今週のお題「夏うた」
私の夏を感じる歌はこれ。
Hello, my friend / 松任谷由実
https://youtu.be/K6dmZhdCYs0
ユーミンの曲は、それぞれ聴くと季節がはっきり浮かぶなぁといつも思うけれど、そんな中でも特に私はこの曲に、季節、そして夏を強く感じる。
もう26年も前の歌とは思えないほど、何度聴いても、同じくらいにぎゅーーっと切なくなる。何回聴いても、何回聴いても、何だか泣きたくなる。
この曲はユーミンが親交のあったアイルトン・セナを偲んだ曲だと聞いたことがある。
26年前、私は7歳。もうじき8歳になる小学校2年生だった。ちょうど、今の長男とぴたり同じ年だ。
その頃の私は…
確かラスタとんねるずという番組(うろ覚え)を観てアンディフグに憧れたり、家なき子のイジメのシーンに本気でヘコんだり、妹よというドラマ(和久井映見が出ていた記憶がある)に親がハマっていたのでその主題歌ばかり聴かされたり…
夏休みに祖父と夜更かしして金曜ロードショーでジブリ映画を観たり、気まぐれで父親が蛍をたくさん捕まえてきて、虫かごの蛍の光を見ながら眠ったり、学校の遊具が壊れて大けがして入院したり…
…思い返したら、その年のこと、意外と覚えていた。基本的には夜更かしのテレビっ子だな…(-_-;)
そんな中でも、春頃にアイルトン・セナが亡くなった事故は子どもながらに強烈な印象があった。
命の脆さや危うさ、呆気なさにショックを受けた記憶がある。
ユーミンがこの曲を発表した頃はちょうど夏頃で、お盆や終戦記念日が近いときでもあった。
「友だちが死んで悲しい」「忘れないよ」という気持ちを淡々と歌うメロディが、それまで知っていた無邪気な夏の明るさと対照的で、色々な意味で衝撃的だった。
まあ、当時そこまで具体的に気持ちを認識していたかというとそんなことはなくて、振り返って後付けで上手いことまとめるとだいたいそんな感じ、という感じだが。
…そして私は、次に誕生日が来たらセナが亡くなったときの年齢になる。
いま、当時の私と同じ年頃の長男も、いまの世界の色々を見て、きっと強烈に何かを感じ取ったりしているのだろう。
そして25年くらい経った時に、音楽や五感に訴える何かと一緒に思い出したりするのだろう。
そうやって、続いていく。
ああ、改めて、ユーミンのこの曲、やっぱり良い。
しみじみと、またじっくりと、聴いてみることにする。