遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

ハッピーバースデー長男

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この休みは息子の誕生日だったので、ケーキを食べた。

ロウソク9本。ロウがたれる前に大急ぎで吹き消した。


何を食べたい?好きなもの食べていいよ、と言ったら…

讃岐うどん

とのこと。


無類のうどん好きな長男なので、さもありなん、と思った。



それにしても9年も経つのか。


振り返ると、9年前のあの日も、とんでもなく暑い日で。
オリンピック真っ只中で、朝からテレビでぼんやり競技を見ていた。出産予定日当日だな、と思いながら。

9時に検診へ行くことになっていたのだけれど、8時ごろに破水したことに気付いて、慌てて産婦人科へ。

本人の体感では全然生まれそうにないのに、助産師さんたちは色々見て慌てていた。


そして、促進剤というものを打たれたが、しばらくは何も起きず。


しかし薬を追加されたあたりから痛みも空模様も怪しくなった。

ものすごい雨で雷か鳴っている外の景色に怯える余裕もないまま出産したことを、昨日のことのように思い出す。

しかし問題は産んだ少し後だった。

何が何だか分からないままざーーーーっと血の気が引いた。
意識朦朧として、周りが一気に騒がしくなったあたりを最後に、しばらく覚えていない。

輸血をしてもらい、色んな処置もしてもらい、我が子を起き上がって抱けたのは入院から5日後の昼だった。

高熱と痛さで何日もうなされて、音を消して流しているテレビのオリンピックの試合に救われた。



夫はほとんど来なかった。
ギャンブルと、女の人と、一人の時間を満喫していたようだ。
私は驚き悲しむ体力がなかったが、双方の親がめちゃくちゃ怒っていたのだけ覚えている。




その後も色々あった。
暑い日も寒い日も嫌な日も最高の日も。



そんなこんなで今我が子が9歳なんて、色んな助けに心の底から感謝してもしきれない。



きっとこの先もたくさん色んなことがあるに違いないけれど、きっとこの先も長男の誕生日が来るたび、私は夏の忘れられない1日を思いだして、息子やたくさんの人に感謝したくなるだろうな、と思う。