うちの子どもたちは、半信半疑ながらも、サンタクロースがくることを期待しているようだ。
長男は、サンタクロースって母さんなんじゃね?と訝しげに聞いてくるが、サンタクロースから委託されてプレゼントを置いてるんですよ私は、と、ちょっと難しい用語を使ってごまかしてみたりする。
次男は、家のクリスマスツリーに今年も短冊を吊して拝んでいた。色々混ざっているが、まあ、いいや。
彼らのクリスマスプレゼントは、高額すぎたり大物過ぎるとその後の処遇に困るので、体を動かすきっかけになりそうな、欲しいものを既に調達済みである。
長男には、庭でも使える小さめのサッカーゴールと剣道の手ぬぐいを。
次男には、ゴルフの室内用練習グッズを。
……ちなみに、ゲーム機はまだ買うつもりはない。
買い与えたら最後、彼らはかじりついてでも離れないのが目に見えているからだ。
もう少し、ルールを守ることが出来るようになったら、検討したい。
そんな彼らをごまかしながら、Amazonの荷物をこっそり受け取り、さりげなく保管している。
ちなみに、今の時期だけ通用する、「サンタ来ないよ」という脅しによる子どもへの声かけも、賛否両論あるかもしれないけれど、たまに使う。
でも、フツーにやってもつまらないので、少しひねりを加えてみることにした。
朝、モタモタしている息子たちに対して
「あんまりダラダラしてると、サンタクロースじゃなくて、名前がそっくりなだけでプレゼントはくれない、等々力三太郎さんっていうおじさんが来ちゃうかもしれないよ~」
と。
……こうして文字に起こすと何一つ面白くない。
とっさに出たとはいえ、誰だよ……等々力三太郎さんって……。
言ったそばから、あ、これは私朝っぱらから派手にスベったな、と思ったのだが……
うちの二人の息子軍団は、え?!それ誰?!知らない人来るの困る!!!と、予想に反してかなり焦りだし、慌てて支度を進めていた。
……子どもの笑いとか焦りのツボって、よく分からないな、と思った。
我が子だからウケたのかもしれないので、汎用性はない気がするが、ちょっとだけ心の中でガッツポーズをした。