間接照明みたいに灯りを点けた寝室で、光に手をかざしてみた。
今日は、というか今日も、少し疲れた。
少し前から、職場で、パートさんだった人が社員になった。仮にその人をAさんと呼ぶ。
たくさんいるパートさんの中でAさん1人だけ登用されたからか、パートさんの空気が前より少し不穏に揺れている気がする。
表向き明るく仲良く話しているけれど、Aさんがいなくなった途端、もしくは背を向けた途端に、一部のパートさんは表情がごっそり抜け落ちる。そしてコソコソ、何かを言い合う。
私は、たまたま席が近いからという理由だけで、それを見てたじろぐ。
お盆で、やれ肝試しだ幽霊だと、夏ならではのそういう話題もちらほら出るが、私は、一番怖いのは生きている人間だ、とやはり思ってしまうのだ。
どんなに嬉しいこともいつまでも長く続きはしないし、永遠など存在しないから「ずっと一緒だよ!」とか「この先も協力して頑張ろ!」みたいな言葉も、あっという間に嘘になる。
結婚していた頃から「ずっと」などという安い言葉は信じられなくなって久しい。
迂闊に気を許すと、そのあと傷つくのは自分だ。今回こそはと信じても、必ず裏切りがある。だから、最初から痛みを感じないために、壁を作りたくなってしまう。
人当たりが良く、良い子ちゃんに見える壁を。心が広く見えるように。
昨日の好きを、今日は嫌いになったり、気まぐればかりが行き交う日常。
他人の心の動きなど、じっくり探ろうとするのは時間の無駄と分かりつつも、どうしても、相手を喜ばせたいような心持ちもあるから、考えてしまう。
パートさんの嫉妬心も、大丈夫、わかるよと受け止めてやりたくなる。
信じていないくせに、ずっと、という安寧を人一倍欲している矛盾とか、色々…お人好しすぎる気もする。私。
でも、そんな矛盾だらけの自分も、赦してあげて、眠りについたら、また朝がくる。
明日よ、待ってて。
手繰り寄せにいく。
まとまりのない日記になってしまったm(_ _)m