遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

日々小さなチキンレースや思い込みが起きている

会社でトイレに入ったときのこと。

トイレットペーパーの残りが3センチくらいしかなかった。

3センチなんてもはや無いに等しい気がするのだが…逆に使い残す方が難しい。
それなら使い切って、新しいのに交換してくれても良いのに、とぼんやり思ってしまった。



何気ないこの事象から、赤の他人からの「自分さえ良ければ良い」「次の人は知らない」という気持ちを微かに受け取ってしまう私は、心が狭いのかもしれない。


いや、決して「使い終わったら三角に折ってくれ」とは言わないけれど、使い切ったのなら交換するくらいの優しさは欲しい。


トイレに限らず、給湯スペースのポットのお湯があと100ミリリットルしかなくて、まだ勤務時間が半分近く残っているなら、お湯を足そうかな?と思ってくれてもいいのになぁと思う。

お湯やお茶周りについては、「女の仕事」「非正規社員の人の仕事」という根強いので、もやもやを感じていた。

気を利かせてお湯を足してくると、「何でまーさんがお湯入れてくるんですかー?それ私たち臨時(社員)の仕事なんで!」みたいに言われたりもして。

そんなに使命感を感じなくてもいいよ、お互い様だし立場なんて関係ないよ、と、この数年言い続けたら、男性の上司もたまに給湯スペースの片付けをしてくれるようになってはきたけれど。


トイレにせよお湯にせよ、同じ空間に居合わせた誰かに対して、出来る範囲でいいからさりげなく優しくあれたら、と思う今日この頃。

上島竜兵さんのこと。

庭のイチゴが赤く色づいた。酸っぱいイチゴ。


タイトルのこと……少し時間が経ったけれど、一度書き残そうと思う。


先日の訃報、驚いた。

その数日前だったか、録りためたテレビ番組を見ていて、だいぶ前の上島さんを見た。

少し小さくなったなぁ、そして、どこか陰があるのは、年を取ったからなのかな?とぼんやり思いながら、コントを見てゲラゲラ笑う息子たちを眺めて、お茶を飲んでいた。


有吉の壁という番組で、若手芸人がダチョウ倶楽部のオマージュ?のような芸をしていて、やっぱり、あれはもう定番だよなー、と笑ってしまった。


そんなこんなのあと、職場で、同僚から訃報を聞いた。

何だかとてもショックで、でも、何だか、やっぱりそうなのか、何か苦しい気持ちがあったのか、と思ってしまうような、静かに悲しい気持ちだった。

そして、身近で誰より悲しんだのが、長男だった。


彼はドリフが大好きで、ダチョウ倶楽部のコントも好きで、録画をしてと度々せがんできて、繰り返し繰り返し見ていた。
おんなじネタでも、初めて見たかのように笑っていた。

押すなよ、押すなよ!というネタも、自分でもやって見せて、いや、そこは母さん押すとこだって!とゲラゲラ笑っていた。


訃報を聞いて、何故亡くなってしまったの?と訊ねられた。

嘘をついてもどこかで分かってしまうだろう、と思い、そのとおり、でも簡単にだけ伝えた。

その時の悲しそうな顔。
あまり知らせたくなかったな、と思った。

そこからしばらく、夜寝るときに怖がったり泣いたり、自分で自分の命を絶つってどういうことなのか?と質問されたりした。

学校でも何だか様子が変だったらしく、担任の先生から、最近少し元気ない、と連絡をもらったので、事の顛末を話したら、妙に納得した様子だった。


そして、先生も色々考えてくれて、ゆっくり話す時間を作ってくれたらしい。

私も翌日が休みの日の寝る前に、今日は特別だ、とココアをいれて、のんびり色んな話をしてみた。上島さんの話、というわけではなく、何となくテレビを見て、座って話す、という感じで。


いつもは忙しなく、立ったままで台所で話をすることがどうしても増えるけれど、たまには良いなぁと思った。


おじいさんもおばあさんも、志村けん上島竜兵も、みーんな、オレが大切な人が先にいなくなるんだなぁ、と布団でつぶやいていた長男。

そうやって、知らなかった気持ちをまた覚えていくし、やりきれない気持ちもどうにか乗り越えていくのだろう。

そうやって積み重ねて、いつか大人になるのかなぁ。

息子を見ながら、上島さんを偲びながら、私自身も、何となく色んなことを考えた出来事だった。

帰る我が家を買ったこと

今週のお題「人生で一番高い買い物」


月並みだけれど、やはり人生で最も高額な買い物は、今住んでいる家だ。間違いなく。

3年前の今頃の私は、まさか私が家を買うなんて思いもしていなかった。

シングルマザー、家を買う。
…無茶だなぁ、と今でも思う。


ずっと、賃貸で、給料と家族の成長次第で広い家を探すのかなぁ、とぼんやり思い描いた未来予想図を、突然やってきた新米営業担当のお兄さんに、思いっ切り塗り替えられた。


もちろん、嫌なら全力で断ったと思うけれど、手は絶対に届かないと思われた微かな夢がぐぐっと近づいて、現実にしてみたいと思った。





ちなみに今の家の仕様決めは、営業担当さんがうっすら引くほど決断力が早くて、建てると決めてからは、「持ち帰り検討」をほぼしなかった。その場で少し考えて、質問して、予算に見合わないなど納得できなければNO、良いと思えたらOK

そのハイスピード感で、あとで何らかの後悔があるかな?と思ったけれど、1年住んでみて、今のところ特に間取りも住み心地も強い後悔はない。


時々、ものすごいスピード婚で幸せになる人がいるが、それってこういう感覚なのだろうか?と思う。



壁紙の色、床の色、外壁などなど、決めることが山ほどあったけれど、よくもまぁ、直感だけで決めたなぁ、と思う。

そういう意味でも、勢い全開で購入した自宅。


今はとにかく帰宅が楽しみで仕方なくて、家に着くとほっとする。


晴れた休日に、朝、庭で深呼吸するのも、昼下がりに床に座ってボーッとするのも、夜に窓から星を見るのも、どれも大切な時間だ。


ちなみに今は、子どもたちの穴があいたズボンを繕いながらJリーグの試合をテレビで見ている。

こういうのが些細だが幸せで、ステキな時間だ。

悩みは尽きず、時は過ぎ

庭先のプランター菜園から収穫した。

それなりに形になっていて嬉しい。


ルッコラが大好きで育てているが、あれは虫にも美味しいのかかなり虫に食われている。
仕方ない。少し分けてあげようと思う。



勤め先会社はいよいよどうにかしてきたのかもしれない。

経費削減のためにトイレを一部閉鎖するとか、わけの分からないことを言い出した。
これまでも、人件費削減のために休みを減らす、とか言っていたし。

付き合うのも疲れるのだが、出る杭になって今打たれるわけにはいかないので、法律に抵触しそうなことを言い出したときのために自衛して、期が熟すのを待つ。今は。
私もまだ未熟なところだらけだが、父親くらい年が離れた、権力だけはいっぱしにあるくせに経営を知らない人に付き合うのは疲れる。


子どもたちのことでもあれこれ忙しくなってきて、楽しいのと大変なのとごちゃ混ぜだ。


忙しいと口数が減るよね、と息子たちに言われて、確かにそうかも、と改めて思った。

現に、ブログも、画面に向かっても何も思いつかなかった数日間だったし。


大変なことはあっても、時は止まらず過ぎるのだから、小さくても幸せに思えることの欠片を集めて、今日もまた頑張ろうと思う。

ほうれんそうのおひたし…?

先日、とある研修を受けてきた。

いわゆる中間管理職というものになって2年目、部下との関わりみたいな内容など、一言でいうならマネジメント研修だった。


細かい内容はさておき、一番心に残った2つを書き残してみる。

1つ目は、部下の育成に大事なものとして

ほうれんそうのおひたし

が令和の今は大事なんだそうで。

報告、連絡、相談がほうれんそう

それに加えて

お…怒らない
ひ…否定しない
た…助ける
し…指示を出す


だそうだ。



「お」「ひ」「た」は分かる気がしたが「し」は頭の中で思っていたのとはちょっと違った。

個人的には、「し」は「信頼して任せる」とか「信じる」みたいな感じかと思った。

指示を出すのは当たり前だが、その先でどう見守るか、なのかなぁ…という気がして。

まあ、どちらも大切だ、ということで。


そしてもう一つ。

ソラ、アメ、カサ

だそうで。


空を見て
雨が降りそうなら
傘を持てるように
人を育てる

ということだそうだ。


要は指示待ち人間になるな、部下をそういう人にさせるな、ということなんだろう。


確かに、たまにいるのだ。
「マニュアルにないから、困っています」と言いながら、ごくごく些細なことまで聞いてくる人が。

あと、1つ残らず消耗品の在庫を把握したくて、「お前らは盗むかもしれないから」とか言って、備品庫からそれらを持ってくるのを許可制にした上司が、かつていたこともあった。トイレットペーパー1個でも、だ。
百歩譲って、在庫管理は大切としても、「お前らは盗むかも」という、信頼感皆無な物言いだと、人は誰もついていきたいなんて思わないはずだ。

何事も信頼関係で成り立つわけだから、マネジメントのノウハウも大切だが、相手を大切にすることも考えたいなぁと、改めて思った。



それにしても、上手いことゴロを考える人はいるものだなぁ…。

そういえば丸2年

このブログを書き始めたのは2020年の5月10日だった。

ということは、丸2年経つ。

ここ最近ちょっと体調を派手に崩したり環境が若干変わったりで、更新頻度が落ちたけれど、我ながら細々とよく続いているなぁと思う。

振り返ると、離婚して4年半が過ぎようとしている今、シングルマザーな日々にはかなり慣れたと思う。

そしてコロナ禍にも、何とか食らいついて適応してきた…つもり。

そういう毎日の生活の中で、「自分の心の中」とか「目の前のこと」とかを、言葉に表すことは、自分自身の頭の整理になり、読んでくれる誰かと小さいながらも嬉しいつながりを感じて、本当に良い時間になっている。

体調が悪いでも忙しいでも、子どもとのあれこれでも、単語に表せば同じでも、その時の背景や心の動きは唯一無二なのだろうから、これからも可能な限り、「自分の言葉」で残していけたらと、思う。


こんな拙文でも読んでいただけることに心から感謝して、また、頑張ります。

くっきぃぃぃぃ


しんどくなるとお菓子を焼きたくなるという謎の逃避行動が発動して、さっきお菓子を焼いた。

たまたま来ていた息子の友だちと息子2人と、合計3人の食べ手により、焼き上がりから小一時間で呆気なく品切れ…味見だけしか出来なかったけれど美味しく出来たと思う。

バターは使わず、オリーブオイルで焼いた。

気持ちいいくらい食べてくれたので、作りがいがあった。


この1週間の忙しさは相当だった。

ここ数日ずっと、子どもを送り出したあと、高速道路で片道1時間半かけて、出張先へ行き、また帰ってきて迎えに行き、その後、日によっては剣道の稽古へ連れて行き…を繰り返していたので、昨夜は夕飯も手抜きした。最寄りのすき家さん、ご飯を代わりに作ってくれて本当にありがたや…!ただのテイクアウトなのに、疲れすぎた昨日は心底神だと思った。
そしていつ寝たか思い出せない。


クッキーやスコーンを焼き始めると、外で遊んでいる子どもたちも

もしかして、くっきぃぃぃぃ?!!!
すこぉぉん?!

と、ハイテンションで近づいてくるのが、ささやかだけど幸せな気分になる。



やっと来た休日なので、快い気持ちで過ごしたい。