数日前祖父が高熱で入院した。
なんと、肺炎だという。
こんなご時世になるずっと前からステイホームで、近隣に感染者はおらず、ほぼ自宅と畑を行き来していた祖父ファミリーなので、例の検査は必要ないとの判断に至ったようだが。
もうまもなく米寿の祖父。
「会いたい人は早めに会わせるように」との医者の勧めがあったそうだ。
とは言え本人は至って元気らしい。
「早く退院させろ」「熱があるからいつもよりしんどいが、絶対うちに帰るんだ」と言い続けているらしい。
むしろ周りが暗い。
「本人が帰ると言っていて先生も手を尽くしてくれるなら、大丈夫と信じてみようよ」と電話で伝えても「いや、もう無理かも」などと言っている。
その気持ちは尊重しつつ、また、励ます。
個人的には言霊はあると信じたい。
本人に強い生きる意思があれば、それだけでも違う気がする。
同じようにことばにして、同じ思いを形にして、私も一緒に望みを捨てないでいるのが、相手のことを思うことではないかと思っている。
でもやっぱりきれい事だけじゃ片付かないから、近くで看病する人たちの気持ちも、一応、分かるけど。
このご時世、病院に子連れで見舞うことは叶わない。
この先の展開次第では会いに行けないかもしれない。実は、容態がとても心配。それは本音。
だけど、積極的に「大丈夫」と声に出して祈る。
子どもたちと話して、つとめて明るくする。
不安そうな身内が多い中で、良い意味で楽天的なポジションにいる人間が1人くらいいたって、いいんじゃないかと、思う。
大丈夫さ。大丈夫。