遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

この数日で起こったこと~生きている人間が一番怖いという話

お盆。
コロナのせいもあり、割と静かなお盆。
それ以前に、仕事が休みではなかったので、あまり特別な実感はなかった。

が。

この数日で起きたことは結構ダメージがでかかった。


今年は祖父の初盆だが、同じ県内にも関わらず実家に帰らなかった。帰れなかったのだ。


恥ずかしいことに、実家では、祖父の死後、遺産相続なども含めた争いが激化している。

祖父が家長権限で抑え込んでいたこれまでの色々が全て噴出したらしい。

それが飛び火して、「坊主憎けりゃ袈裟まで」の法則が発動して、争いに関係ない親戚まで、互いに攻撃を受けてしまう事態が発生している。

お互いに、味方同士の親戚の孫、ひ孫は可愛がるが、敵認定した親戚の身内には、子どもであろうと容赦なくひどいことを言い放つらしい。


先に帰省した仲良しの身内から、「コロナと同等にタチが悪いから決して帰るな」と、一部始終のLINEが届いたのを会社で読んだとき、膝から崩れるかと思った。


1歳の乳児にすら、「蝋人形のように黙っていれば可愛いものを!」「あっちの○○ちゃんの子どもを見ろ!あっちは大切な身内だが、こっちはちっとも可愛くない!」と言ってしまう親戚。そして、祖母。

天国で祖父は泣いている。間違いなく、泣いている。


お化けもコロナも目に見えなくて怖い。
私は雨も雷も大嫌いだし災害も怖い。

だけど。


この数日、本当におそろしいのは、生きた人間が、欲や自分の利己的な思いに駆られて我を忘れたときだと感じた。


私の子どもたちがひどいことを言われたら、私は絶対耐えられない。

8歳、5歳のうちの子どもたちなら、もう個々の記憶として残ってしまう。
同じような親戚の争いは私が小さな時も起きていた。そしてイヤな記憶は33歳の今も鮮明に残るのだから、同じ思いを子どもたちにさせたくない。させてたまるか。


だから、諸々解決するまで、もし解決しないなら、二度と帰らないのでも構わない、と決めた。



生きた人間が怖い。
そして情けなくて、心の底から恥ずかしい。
そして、コロナがあってもなくても、私は帰れない。



そんなわけでこの数日、ひどく落ち込んでいた。
子どもたちにもそれが伝わるほど、余裕が無く、辛かった。

それを助けてくれたのは、意外にも子どもたちの父方の祖父母、つまりは私の元義父母だった。


私の子どもたちを、小さな夕食会に招いてくれて、「待ってたよ」と迎えてくれた。
子どもたちは満面の笑みで帰宅した。
楽しかった!いつでもまたおいでって言われた!と。

私にも、迎えに行ったときに帰り際に「関係は変わっても遠慮なく頼りなさい」「孫たち、立派に育ってるね」と声をかけてくれた。
ありがたくて、帰りの車で泣いた。

生きた人間が一番怖い。
一方で、生きた人間に救われることもあるのだと強く思った今年のお盆。