本当は、もう少ししたら、長男は二度目の大会があるのだが…このコロナ禍ゆえ、延期か中止か、というところ。
ただ、「どうせ無くなるでしょ」なんて親が言ったら気持ちが腐ってしまいそうなので、大会がある前提で声をかけている。
稽古も、大会に出る人だけ、ごく少人数で広い稽古場で練習をする、という日がこの前あった。
今は、つばぜり合いは反則を取られてしまうのだそうだ。
子どもがそれを理解するのは割と難しいのだが、それでもやらないと負けてしまうので、コロナ禍で勝つための動きを繰り返し教わっていて、時代だなぁ、と思う。
そして、面の中にマスクをして、さらにアイガードとマウスガードのプラスチックの板を付ける。
それでも酸欠などにならないように慣らしながら、体を鍛えている。
そうやって時代に順応して、熱心に稽古に励む様子を見ているのは、こちらもワクワクする。
一方でハラハラもする。
3年生の長男が6年生の子と互角の稽古は難しい。
相手が予想していた、あるいは望んでいる動きを長男が出来ないとき、上級生があからさまにイライラしているのが端で見て伝わることが前はあった。
それだけ真剣に稽古をしているから、モタモタされると腹が立ってきたりするのかもしれない。
でも、最近、上級生から、いいよいいよ!ファイトだよ!と声がかかるようになったし、アドバイスしてもらえることもあって、長男は少し嬉しそうだ。
そうやって何かを学んでいってもらえたら、試合の有無や勝ち負けだけじゃない、色んな財産になるんじゃないだろうか。
親は親で、それを横目に、稽古が円滑に回るように、色々と頑張らなくては。
…ということで、最近は、上級生の保護者さんたちを見習って、初心者の子たちがふざけて竹刀でケンカしたり、面が痛くてもう無理ー帰るーという駄々っ子を適当にたしなめたり、各家庭でやれよと内心少しイラつきながらも道場の隅っこでよその子を叱ったり励ましたりしている。