7月から我が家にいるカマキリ。
おかまと呼ぶのが定着した。
たくさんの人のエサ探しの協力のもと成虫になり、一度産卵して、二度目の産卵を控えていた。
しかし、やはり、どんなに先延ばしにしても短い命。
産卵を機に老化は進んでおり、前ほどエサは食べなくなったし、動きもゆっくりになっていた。
二日前、お腹がパンパンで、もうじき生まれそうだね、木や足場を作ってあげようね、と、カマキリの住処を片付けてやった。
そして昨日…
いざ産卵が始まったものの、何が起こったのか、「おかま」は突如ウロウロ。
産卵しながら動き回ったせいで、たまごが体にくっついて固まりだして、慌てたのかさらにウロウロしてしまい、ものすごい形になってしまっていた。
もう少し早く気付いてやれたら良かった。
慌ててたまごと体を一旦離してやり、木の枝に捕まらせてやったら、そこからは、通常のたまごの形を作ろうとして動いていた。
でも、だいぶ小さなたまごになってしまった。
こんなこともあるんだなぁ、と、とても驚いた。
カマキリがいつもの形でたまごを産むことは当たり前に出来ることではなくて、失敗する確率も当然ある。たまごと繋がったままだったら、おそらく自然界なら死んでいただろう。
私自身も出産の時、あと少し処置が遅れたら出血多量で命が危なかったよと言われた記憶が蘇った。たくさんの助けにより、今親子で生きている。
人間だって虫だって、当たり前だけれど命を生み出すということは奇跡的なことなんだなぁ、と改めて思った出来事だった。
ちなみに今朝も、「おかま」は変わらず生きていてくれていた。
水滴を爪楊枝につけて口の前に差し出したらごくごくと飲んでいたので、ついでに無糖のヨーグルトも与えた。
命続く限りは、大切に世話をしてやりたいと思うし、二個のたまごも来春どうなるのか、観察してみようと思う。