遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

あの日のことを

昨日は、あの日から12年の鎮魂の日。

あの日のことを思い出すと、停電やいくつかの家財道具が壊れただけで、それ以外は大丈夫だった私でも、悲しくて苦しくなる。

私が今、雨や大きな音、低音、雷のような事前に予測が難しい自然現象に極度に怯えるのは、少なからず震災の影響があると思う。


あれ以来、色んな災害は他人事に思えなくて、遠くの街の災害も怖くて苦しくて。





陸前高田の取引先の人と話して「あとでまた電話します」と電話を切った直後、その「後で」が来なかったこと。


非常電源でついていたテレビを見て被害を報告する係だった職場の新入りの私のそばで、「俺の家が流されてる…」と宮城から単身赴任している同僚がつぶやいたときのこと。

不気味に降る3月の雪。
暗い空。

職場の社員食堂で、ない材料を使っておばちゃんがみんなに振る舞ってくれた、焼きそばと塩おむすびの味。

電気が戻ったあとで、怖さを紛らわすために狂ったようにドラクエをやっていたときのBGM。

4月の余震。

停電の闇。

やっと再会できた沿岸の取引先の人たちの顔を見た途端に、その人たちが笑ってしまうくらい号泣して、最後は結局3人でわんわん泣いたこと。






…どれもまだまだ鮮明に思い出せる。


数日前から思い出していた。

考えすぎて頭痛がしていたのだろうか。


まだ残る頭痛のせいで動きが鈍く、もう明日は目の前に迫っているが、鎮魂の気持ち、東北を思う気持ち、忘れないよ、という気持ち…色んな気持ちを混ぜて、また、祈る。


トルコの地震の被災者の方々のことも、祈る。