遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

ことばが欲しいは贅沢なのか

今日は、彼とのことを書いてみる。

決して不仲なわけではなく、職場でも顔を合わせるし、休日も一定の頻度で会うけれど、相変わらず…私だけがあれこれ連れ回し、話している。
基本は私がラインを送る。もちろん返事はくるけれど、ある一定の時間になると、何の用事を話していても強制終了、続きは来ない。



そして相変わらず…名字で呼ばれているし、敬語だ。

名前で呼んでほしいな、と、時々お願いしながら気長に待つ。
けれど…返事はなく、名字呼びを絶対に崩さない。敬語も、タメ口になりかけても言い直す。
多分ずっとこのままなんだろうなぁと、最近少しだけ諦めてしまった。


多分他の人より、彼はものすごく面倒くさがりか、もしくはものすごく頑固だ。
もしくは、照れ屋なのか。


8年ほど職場の先輩として彼を見てきて、彼は表情や感情の変化が元々分かりにくい人だというのも知っている。
表面的には短い一言だけが返ってきているけれど、心のなかでは色んなことを考えているということも。

あとは、未知のことに進む勇気が私より遥かに少ない。
絶対に失敗をしたくないそうだ。
そういえば、仕事でも、まずはやってみなさい、失敗しても助けるし、責任も取る、だからやってみて!と声をかけたことが、結構あった。


たとえば、彼はつい最近までコンビニコーヒーを買えなかったし、ガムシロップと砂糖の使い分け方を知らなかった。

一緒に連れて行って目の前でやってみせたことで、「へぇー」としみじみつぶやき、目を丸くしていた。
それ以来良くコンビニコーヒーを買っている姿を見かける。


そういう変化の瞬間に、仕事でもプライベートでも何度立ち会っただろう…。

素直に試してくれるのは、かわいいのだ。
表情はそのままだが、頭の上に音符が飛んでいるのは分かる。


そして成長に立ち会うのは、嬉しい。
彼の役に立っているだろうし、私も勉強になることが多いから。

しかしこの感覚どこかで知っている…?
かなり慣れた、いつもの感覚。


…そうだ。息子たちとの日常だ。

新しいことにチャレンジさせたときの息子たちとのやり取りだ。


……?!


…まさか…

半年が経ち、もしかしたら私には息子が3人に増えてしまったのか?
ありのままを受け止めていたら、先輩も上司も彼女も妻もぜーんぶ通り越してお母さんになってしまったのか?笑


それでも百歩譲って良しとする。いや、良いのか…?どうかはさておいて。


でも…
せめて、時々でもいいから、ことばや態度で、私のこと大切だって教えてほしいなと、思ってしまう。
これも本人に度々言っているが、なかなか、そのまま。


元夫曰く、私は「腹が立つほど何でも飄々とこなす」から「ほっといても勝手に生きていけると思う」らしいが、それが原因なのだろうか。


伝えなくてもまーさんはわかるだろう、と思われるのだろうか。


私は昔からあまり他人に大切にされた記憶がなくて、身内も不思議な人が多かったので、「言葉にしなくても日頃の信頼関係で裏打ちされた絆があるから大丈夫」という感覚がよく分からない。察しろと言われても分からない。


だからこそ、本当は、好きな人には、「ことば」や「態度」で頻繁に気持ちを伝えてほしいと人一倍思っているし、そう伝えてもいるつもりなのだが。


時々は、私が求めなくても、私のことを必要としてほしい、大切にしてほしいのに、こちらから働きかけないと、返ってこない。


でもそれを引きずって怒ったら、悲しむか、面倒になって黙っていなくなるんじゃないだろうか。
そもそも怒る前に、私は結局無理してでも笑ってしまう。




伝わらないのは私のせいなのかもしれない。
分からない、分かれない私の心の中の頑なさがあるのかも。



私、面倒な女だな。
多分恋愛も結婚も向いていない。自己嫌悪。