遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

長男の涙と、ダウンした母

去年の種がこぼれて勝手に育った半野良ペチュニア
生命力、強い。

今日夕方の長男の剣道の稽古にて。

長男、ここ最近どうも基本をすっ飛ばして応用ばかり試している。

剣道では、胴を打つとき、基本は相手の右側の胴を打つ。
つまり、打つ側から見たら左側を打突するのが正攻法。

しかし、逆胴といって、右側を打っても、きちんと気迫、気勢、残心が伴えば有効打突、つまり一本になる。

ただ、正攻法より一本を取ってもらえる率は遥かに下がるし、それに固執しているうちに打つ側に別の隙が出来てしまい返り討ちに遭う。

小学生ならなおさら、基本を身につける時期ゆえ、試合で逆胴をかましても、明らかに有効で明確にきれいじゃないと、審判は一本にしてくれない。

これはほんの一例で、長男は小手先だけの作戦や小技ばかりをYouTubeなどで研究しては、稽古で試して先生に嫌がられるを繰り返していた。基本もまだ、体に染み付いていないくせに、だ。

見かねて、休憩の時呼び出して注意をした。

そうしたら、長男は激昂。
「剣道なんかやったことがないくせに。知らないまんまで見ているくせに」
「勝てばいいのだ、そのためには技の数が大事だ」
「基本はもう飽きた」
…と、のたまう。

親の私がいくら言っても無理ならあとは自分で覚えなさいな、と思い、
「さて、その意見はみんなに通用するだろうかねぇ?」と言い置いて、稽古場にまた送り出した。

…このやり取り、どうやら監督の先生にしっかり聞こえていたようだ。
先生がじいっと、こっちを見ていた。

あちゃーと思って苦笑いしていたが、その20 分ほど後で、長男が胴の練習をしていたときに、その先生が長男をみんなの前で珍しく厳しく叱責した。

「胴の打ち方、もう一度やり直さないと、あなたは永遠に胴で一本取ることはない。」と、珍しく強い口調で叱られた。

自分の基本は完璧だ!と思っていたらしい長男は、自分より年下しかいないスポ少の中で、みんなの前で悪い手本として示されたことが相当ショックだったらしい。

ショックから返事をしなくなり、声も出さなくなった。明らかに悪態をつく手前。

そして面を取った帰り際に大泣きしていた。

そうなるのは分かっていた。
傲慢さは身を滅ぼすのだ。

これを教訓に、基本をもっと頑張ってほしいものだが。


そんなこんな剣道を終えて帰宅して少したった頃。
何だかザーッと、血の気が引いた私。

ご飯を作ったところまでは良かった。

そのあと、急に立ちくらみでふらついて、気に入っていたお皿を割ってしまった。


そしてそこから何も思うように進まず、こうして日付がまもなく変わろうとしている。


バファリンを追加で飲んで寝たら、少しは治りますように。