朝目玉焼きを焼こうとしたら、黄身が双子さんだった。
「ニコタマさんだねぇ」と長男が言っていた。
ちょっとラッキーな気分になったらしい。
ご機嫌で食べて出かけていった。
連休で雨の峠が越えたかと思いきや、今夜は断続的にザーザーゴーゴー、雨音がしている。
毎度おなじみ雨への恐怖感がムクムクと心に湧き上がるが、今年は昨年より格段に心の乱れが減っているように思う。
雷が鳴る回数が格段に少ないおかげもかなり大きいが、「怖がる自分はダメだ」ではなく、「怖くて良いんだ」「また何とか乗り切ったの偉い」と言う心持ちを出来る回数が増えたのも良かったのかもしれない。
雨、降っても良いけれど、土にじっくり染み込むような、穏やかな降り方であってほしい。
静かな雨の中で傘をさして歩くのは、元々嫌いじゃなかったから、そういう日に散歩を出来る自分に戻れる回数が増えていること、それが嬉しい。
派手に起伏がなくても、ニコタマさんのような小さな幸せに喜べるような、穏やかで静かな生活が続けば良いと、願うのだ。