遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

虫たちの夏


時々剣道場に迷い込む虫たちを何匹か家に連れ帰り、飼っている。


カマキリと、クワガタ。

去年はカマキリを12月まで育て上げたが、今年は猛暑ゆえなのか、少し厳しい。

8月に連れてきたカブトムシはあっという間に死んでしまった。

特別無茶な環境にしたわけでもなかったが、湿度なのか、土なのか…とにかく、あっという間だった。


息子は去年の成功体験で気を良くしたのか、今年はカマキリを3匹飼い始めていた。

そのうち一匹は、脱皮のとき失敗して死んでしまい、もう一匹は、ハリガネムシに寄生されていてこの世を去り、今は残り一匹。


私は今年は一切世話の手助けをしていない。

手助けが必要な状態になったら虫かごから全て出して逃がすという約束をしていて、今のところ守られている。


それにしても、虫には虫のドラマがあるなぁと、今年も改めて思った。

カマキリがチョウを捕らえる姿も、クワガタが凛々しく木に捕まる姿も。
一方で、脱皮に失敗してもがくカマキリに何もしてやれない無力さも。

生きると死ぬと、命がぶつかり合っている。

終わる気配のなかった夏も、薄紙を剥ぐように少しだけ終わりに近づきつつある、そんな予感の風が吹く夜。