遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

パンも呼吸している

職場に毎週火曜日にパン屋さんがパンを売りに来る。
近隣に徒歩で行けるコンビニがなく、買い物できるとしたら自販機くらいのところなので、週に1度の楽しみとして、つい何かしら買ってしまう。


毎回、パン屋さんが来たことを、受付の人が知らせてくれるシステムなのだが、昨日はうっかり受付の人が連絡を忘れていたらしい。

窓の外に、静かに撤収するパン屋さんが見えて、慌てて追いかけた。
パン屋さんの次の行き先は隣の建物であることを知っているので、隣の建物まで行ってパンを買った。

そこまでして?!という気持ちも無いわけでは無かったが、「今日はあのパンを買おう、子どもと食べよう」と朝から思っていた気持ちを無かったことに出来なかった。


そうして買ったパンは焼きたてふかふかで、詰めた袋の中にうっすら水蒸気がついていた。

当然ながらパンだって呼吸するよなぁ、と思って、家まで待てず昼休みに一切れだけ食べた。

それはそれは、美味しかった。


子どもたちには、一切れ食べちゃったことを内緒にしようと思ったけれど、帰宅後に「いつもは13切れ入ってるのに12切れしかない!かーさん食べたでしょ!」と詰問され、算数が前より出来るようになった子どもの成長にしみじみした。