遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

三陸の味と人の縁

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同僚に早採りわかめをもらった。


さっと湯通し(しゃぶしゃぶ)して、おろし生姜とぽん酢で食べたら、美味しすぎて驚いた。


毎年1キロくらいくれる同僚に感謝。
無限に食べられそうな美味しさだった。

だしにくぐらせると、本当に鮮やかなきれいな緑色になる。




東北の沿岸に住む知人は何人かいるのだが、「あげるから!」という時の分量のスケール感が違いすぎて驚く。


会社に入社したばかりの頃、「今朝取れたウニ、あげるから、冷蔵庫に入れられるタッパーか何か持ってきて!」と友人に言われて持っていったら、2リットルのペットボトルが6本入るクーラーボックスに、ぎっっっしりの氷とウニが入っていて、「欲しい分持っていって!」と言われたことがあった。

親戚に漁師がいて、帰省したら格安で譲ってくれたのだとか。

「どうしても今日、本当に美味しいところを、食べてもらいたかったんだ!」とその友人は笑ったっけ。


頻繁ではないが、そうやって、美味しいものを届けてくれる。

そして、そういうお裾分けは、もれなく間違いなく、たまらなく美味しいのだ。


だから、山育ちのこちらも、私が美味しいと思うものを、顔が思い浮かんだ友人や同僚に、お裾分けすることがある。



そんな交流がある沿岸の知人友人は、大なり小なり10年前の震災で辛い思いをしてきていて、話を聞くと何だか胸が苦しくなることもある。



けれど、時間をかけて受け止めて前を向いていて、今もご縁があるということを、嬉しく思うし、お裾分けしあったり、時々連絡を取れたりすることに、しみじみ幸せを感じる。



…長かった仕事のイベントがやっと終わった。

そんなくたくたのところに、美味しいわかめが到来して、心底いやされた。

週末の今日はもう、お風呂に入って、とことんダラダラ子どもたちと過ごすことにしようっと…