大学時代の専攻は、ロシア語メインの社会言語学だった。
ロシア語を勉強し、違いが面白くてウクライナ語も少しかじった。
その時は今よりもっと貪欲な学習意欲があった私は、英語の教員免許を取り、中学校の英語の先生も目指していた。
でも、色々あって中学校教員の道は断念した。
代わりに、ロシアやウクライナのことは、おそらく当時通っていた大学の中では誰よりも一番勉強したんじゃないかと思う。
もともとは、小学生の頃に、チェルノブイリ原発事故で健康被害に遭った同じくらいの年齢の人たちがたまたま来日、来県していたときの交流がきっかけだった。
そして、手紙を書きたいと住所を聞いたのに、ロシア語もウクライナ語も分からなくて、ついに出せなかった悔しさから、ロシア語を勉強しようと思った。
当時は本も無く、祖父の知人でかつて戦時中にシベリアにいたという人から簡単なフレーズを学ぶだけだったが。
そうしているうちに、言葉という存在、あり方、歴史、音の響き…たくさんのことに面白さを感じた。
英語もそうだけれど、日本語以外の、別な言葉を話す誰かと、笑顔でやり取りができることの喜びは大きくて、嬉しくて、今もまた学び続けたいと思っている。
ちょうど図書館に行ったら、ウクライナ語の本があったので、借りてみた。
ウクライナ語も気軽にテキストが入手できるようになったなんて、時代は変わったのだなぁと思った。
ロシア語のテキストや辞書は、私の本棚に大学時代のものがたくさんあり、忙しさにかまけて知識を忘れかけている最近でも、たまに開いて眺めるとワクワクする。
長男もたまに読んでいるみたいだ。
世界の出来事は日々見聞きするのが辛いこともたくさん起きているが、だからといって、関係するもの派生するもの全てを憎むことはできないような気がする。自分自身で、考えて見極めなくては。
これからも学び続けたい。
好きで学ぶこの気持ちが、どこかで役に立てばいいな、と思う。
今週のお題「本棚の中身」