遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

月がきれいですね


月曜の夜はほんの一時だけ月が見えた。

息子と出かけた帰り道、後ろにいた中学生らしき二人と親御さんたちが会話しているのが耳に入ってきた。

中学生の男の子「あ!月だ!ぼんやりしているけれどきれいだなぁ~」

中学生の女の子「ねえ、『月がきれい』なんて軽々しく異性に言ったら誤解されるよ」

中学生の男の子「は?何で?」

中学生の女の子「『月がきれい』は『アイラブユー』って意味も含むらしいんだよ」

親御さん「夏目漱石だったっけ?」

中学生の男の子「はぁ?好きなら好きって言えばいいじゃん?そんなこと気にしてたら何も口に出せねぇよっ…」



聞いてしまって申し訳ないと思いつつ…何かいいやり取りだなぁ、と思った。



婉曲しすぎるとわけ分からん、という気持ちも、そういう詩的な表現が素敵、という気持ちも、そんな色んな考え方があるんだということを、出来る限りアンテナを立ててたくさん知っておく。
そうすると、広い視野の大人になれるんじゃないかなぁ、と、人生のほんの少しだけ先輩として、心の中で感じた1コマだった。


その流れで二葉亭四迷の「死んでもいいわ」という意訳も思い出した。
確かに我が子はそう思うほど大切だが、パートナー、恋人という観点では「死んでもいい」と思えるくらいに心から想える相手に、まだ出会ったことがない。

結局、私もまだまだ子どもかもしれない。