少し前に、とある会費の集金に来た人に、帰り際、領収書の名前について「このお名前、旦那様のものですか?」と聞かれた。
私の本名は、若干男性にも見えなくもない字面ゆえ、この質問は慣れている。
「いえ、私のですよ」と答えたら、「世帯主の旦那さんのお名前も一応聞いてもいいですか」と言われたので、我が家はひとり親で、私が世帯主だと伝えた。
そうしたら、ものすごく驚かれてしまった。
いやいや、私、前に言ったはず。
うちより後に家が完成したその人が、引っ越しの挨拶にご夫婦で来た時に、「あまりお見かけしませんが旦那さんはお忙しいのですか?」と聞かれた。「我が家は夫はいません、大人は私だけ。子ども2人と3人暮らしです。」とはっきり伝えた記憶がある。
それに対して、「へえー!ではよろしくお願いしますね!旦那さんにもよろしくお伝えくださいね!」と噛み合わない返事をしながら、走り去っていったことも覚えている。
まあ、そこから約1年半経っているから百歩譲って忘れていてもまあ良いけれど。
そこから、さらにその人は続けた。
「え!じゃあ以前に車で来ていた男性の方は、どういったご関係で?」と。
私が「…交際相手ですが」と答えると…
「なるほど!家も建ててくれるなんて素敵ですね!」と来た。
真面目に答えるのが面倒になり、一応ニコニコはして「私が建てましたよ、一人で。ローンも単独で借りましたから。すみませんがこのあと予定がありますので失礼します。集金お疲れさまです」と、ドアを閉めてしまった。
ああ、モヤモヤする。
ご近所付き合いは深入りしないと決めているから、別にどう思われていようと、何でも良いけれど。
ここまで不躾な人はそれほどいないが、これまで度々似たような思いはしてきている。
名前の字面のせいで、この春、新任の次男の担任の先生から、お父さんの名前はあるけれどお母さんの名前が書かれていない、と学校から書類が返ってきたこともある。
基本そういう失敗は怒らないし、気にしないが、そういうことがある度に、何でも、思い込みで動くのは良くないなぁ…と、他人のことばや行動を見て、自分を省みることにしている。