今週のお題「夢」
ちょうどお題が夢だったのでその話を。
どこかの部屋にいて、お茶を飲んでいた。
外には山や緑が見えていて、家の近くのようなそうじゃないような、見覚えがありそうで無い景色。
テレビがついていて、
「東北地方は、経験したことのない大雨が降る」
と、しきりに言っていた。
外は曇り空。
雷が遠くで鳴っていた。
気になっていつも見る天気予報のサイトをスマホで見たら、2日間予想積算雨量が800ミリを超えていた。
東北、岩手でその量が降ったら、間違いなく家の周りはヤバい。
底知らない恐怖感と、焦燥感でいっぱいになり、その部屋を出たいと思うのに、怖さから動けない。
どうしよう、どうしよう、と、スマホを見て先のことを怯えていたら、聞き慣れた音が聞こえてきた。
ピピピピピー
…朝6時を知らせるいつものアラームだった。
ここ最近それより早く起きて、鳴る前に止めることも多かったのだが、珍しく、眠りの世界からアラームを聞いた。
そして、いつものように起きたあとで、
…そうだった、明日からものすごい雨が降るんだ、どうしよう、どうしよう、と慌ててしまった。
半泣きになり、焦り、とりあえずカーテンを開けた。
………ん?
もしかして。
スマホをつけて、改めて天気予報を見た。
明日明後日の予想積算雨量は、1ミリだった。
その先の日も、割と晴れマークがメインで並んでいた。
さっきの予報は…800ミリは…?
…夢?!
アラームより前が夢。
アラームより後は、現実。リアル。
起きてから15分くらいして、やっと、私は夢と現実の違いに気づいたのだった。
夢とわかっても、しばらくの間、怖かった。
身支度をしたあとで行った整形外科の待合室でも、ずっと考えていた。
それほどまでに私の心はまだ雨に怯えているということなのだろうか。
怖いという気持ちが、時々私を心穏やかな世界から強く引き戻すのが、何だか悲しい。