遅くてもやらないよりまし

シングルマザーの会社員の日々の考えごと

批判など承知の上なのよ

そろそろ年末調整の季節。
サラリーマンゆえ、毎年の恒例行事のようなものである。

私はシングルマザーなので、一応「ひとり親控除」なるものが適用される。

自分で言うのも微妙だと承知でいうが、私は所得制限を超えるため、ひとり親家庭がもらえる児童扶養手当(児童手当とは別もの)や、ひとり親の医療費の受給のような、行政からの手当は大半が対象外になる。

そんな中、年末調整の「ひとり親控除」だけは対象となるので、ありがたく使わせてもらう。


それを知ったとある同僚から
「まーさん、自己都合で離婚して、好きでシンママしてて、その上、行政からは守られるし税金も控除されるなんて、ほんっと羨ましいッスね」
と、言われた。

「独身な俺の税金はそうやって、見せかけの弱い人に使われていくんだなぁ」と、彼は言う。


確かにそれも一理あるとは思わなくもないけれど、それを言われるとココロがチクチクしてしまう。

どんな思いで離婚を選び、どんな思いでひとり親をしているのか…そのあたりを慮るココロが皆無な相手に、分かってもらえるとは到底思えなかったので、曖昧に苦笑いして、その場をやり過ごした。

一度結婚したら生涯その人を愛するのが当然で、それを出来ない人は何かが欠けているのだ、と、以前もその同僚からはお酒の席で謎の持論からの議論をもちかけられたことがある。

そういう、いくら話しても平行線しか辿れなくて、交差しようと歩み寄らない人だからこそ、今寄り添ってくれるパートナーがいないんじゃないの?と喉元まで出かかり、同じステージに立つのが面倒で引っ込めた。


昔と違い、みんな足並みを揃えて、同じ形、同じ幸せを無理矢理目指す必要など無いこの令和の時代なのだから、ひろゆき氏なら「個人の感想ですよね」と言いそうな、相容れない意見に深入りしていくのは、何か違う気がする。


それに、私の離婚も、確かに「人生の失敗」かもしれないが、誰にだって何かしら失敗はあるはずだ。
色々迷惑かけて、子どもにも少なからず悲しみや寂しさを感じさせたのも事実だが、それを全部背負って受け入れて飲み込んで生きるという覚悟も本気も、紛れもない私の気持ちなわけで。


批判や意見は承知のうえで生きているのだから、個人の意見で叩き潰そうとしてこないでほしいな、と、内心思った。


罪悪感も申し訳無さもあるうえで、選んだこと。
過剰に縮こまらず、やれるだけ、頑張って生きる。それだけ。